死せる魚と月と太陽
- 2009/05/08
- 21:25
5月の連休を利用して徳島県は鳴門にある大塚国際美術館に行ってきました。ここは本物の絵ではなく原寸大の陶板画(陶板に印刷した絵)を飾る大美術館。本物ではない代わりに最後の晩餐の隣にラファエロの聖母子があって、隣の部屋にはボッテイチェルリの春にブリューゲルのバベルの塔、下の階にはジオットの小鳥に説教する聖フランシス、上の階にはピカソのゲルニカが、、、、、美術好きには目もくらむ世界。ここに朝から晩まで入り浸って至福の時を過ごしてきました。
すっかり芸術づいたので旅館の朝食でアートしてみました。
タイトル「死せる魚と月と太陽」。西洋の伝統的思考法である「メメントモリ(死を思え)」の文脈に、沈んではまた昇る日月を添えて二度と帰らぬ生と循環する時間を象徴する。魚はキリストを象徴するから復活もまたテーマに含まれる。与太話のようですが、中世、ルネサンス、バロック絵画の思考パターンは私の書いているような象徴の寄せ集めとして絵画を読み解く方式が主流です。そっち方面の話は長くなるのでまたあとで。
お約束の展開図
当然ながらありません。