照らし切り絵2 初音ミク他(フェイオス作)
- 2013/11/12
- 21:19
照らし切り絵とは要するにフェイオスさんが命名した後ろから光を当てて、透過光で見る切り絵です。紙を薄く削いで光の透過率をコントロールする、紙の隙間から漏れ出る光を使ってフレアー状のぼかしを表現する、等が通常の切り絵との違いです。
解説不要な作風につき余計なおしゃべり抜きで作品を紹介しましょう。
画像は基本的にpixivからお借りてしています。
↑ Vocaloidより 巡音ルカ 色っぽい作品です。私の作品にこういう妖艶な感じのはなかったような、そのうち見習ってみましょう。
紙を削いで川を表現したと思われますが、雲が映りこんだようなふしぎな表情をたたえています。コックピットも中に人影が見えるような、、、。
真似する人のために説明すると、紙には薄く皮をむくように層状にはがしやすい紙と、むずかしい紙の二種類があります。生粋の和紙は絶対無理、厚手のどっちかというと安っぽい洋紙の方が向いていると思われます。
↑ テーマ 銀河鉄道の夜 紙を薄く削ぐ技法を使っていないところを見ると初期の作品だと思われます。絵本の1ページとして通用しそうな完成度、技法を究めた立体感も良いが、平面性もまたファンタジーとして良いものです。
↑ ゲーム「ボーダーブレイク」よりヤクシャロゴ
ハガキサイズの紙で作ったとのこと、初期の作品らしいがそれにしては陰影が複雑だが、、、、とよく見たら並行法を用いたポップアップ(≒切り折り紙)じゃないですか。ドクロは光源から離れてるせいで黒く見えるんですね。おそらくはこういう作品を透過光で写真を撮っているうちに、照らし切り絵というアイディアが出てきたんだと思います。
(その3に続く)